57.「即入居可」なら明日住める?入居日を決める前の確認事項
急な転勤や進学、住み替えなどで、できるだけ早く引っ越したいときに目に留まる「即入居可」の物件。
「すぐに入れるなら、明日から住めるのかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「即入居可」は、申込みをした当日に必ず鍵を受け取れるという意味ではありません。
今回は、この言葉の意味と、入居日を決める前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
「即入居可」は、手続きが整えば入居できる状態
賃貸物件の「即入居可」は、一般的に、室内の清掃などが済んでおり、契約手続きなどの条件が整えば入居できる状態を指します。
現在の入居者の退去を待つ必要がある物件などと比べて、早い入居を検討しやすい一方、入居審査や契約、費用の支払いといった手続きは必要です。
そのため、「即入居可」と「当日入居」は同じではありません。
募集状況や室内の準備状況は変わることもあるため、問い合わせ時に現在の状態を確認しましょう。
入居までには、審査や契約の時間が必要
空室になっていても、申込みから鍵の受け取りまでには、いくつかの手続きがあります。
- 入居申込情報の提出
- 本人確認書類などの準備
- 貸主や保証会社などによる審査
- 契約条件と入居日の調整
- 重要事項説明と契約手続き
- 初期費用の支払い・確認
- 鍵の受け渡し準備
どのくらいの日数が必要かは、物件や審査の状況、書類の準備、不動産会社の営業日などによって異なります。
「即入居可だから何日以内」と決めつけず、自分の希望日で入居できるかを相談しましょう。
急ぎの場合は、最初に希望日を伝えましょう
早く入居したい場合は、問い合わせの段階で「いつまでに住み始めたいか」を具体的に伝えると、条件に合う物件を探しやすくなります。
例えば、「なるべく早く」だけでなく、「来月の出勤開始までに引っ越したい」など、動かせない予定も共有しましょう。
そのうえで、必要書類や提出期限、手続きの予定を確認します。
急いでいても、入居日が確定する前に、変更できない引っ越し予約や家具の配送を手配するのは慎重に進めましょう。
書類や連絡への対応が、スムーズな手続きにつながる
入居を急ぐときは、自分で準備できることを早めに進めておくと役立ちます。
本人確認書類や収入に関する書類など、何が必要かを担当者に確認しましょう。物件や契約名義によって必要書類は異なります。
また、審査中に確認の連絡が来る場合もあります。連絡を受け取りやすい時間帯を伝え、メールや着信を確認できるようにしておくとよいでしょう。
書類の不足や記入内容の誤りを減らすことも、手続きを進めるうえで大切です。
「契約開始日」「鍵の受取日」「引っ越し日」を整理
入居の予定を立てるときは、次の三つの日付を分けて考えましょう。
| 日付 | 確認すること |
|---|---|
| 契約開始日 | 契約期間や家賃の発生がいつから始まるか |
| 鍵の受取日 | いつ、どこで、どの条件で鍵を受け取れるか |
| 引っ越し日 | 荷物を運び、実際に住み始める予定日 |
これらの日付は、必ずしもすべて同じになるとは限りません。
契約開始後、実際の引っ越しまで日数が空くと、その間も家賃などが発生します。日程と費用を一緒に確認しておきましょう。
早く入れても、すぐに生活が整うとは限らない
鍵を受け取れることと、生活に必要な環境が整うことも別です。
電気・ガス・水道の使用開始手続きや、必要に応じた立ち会いの予約を確認しましょう。インターネットは、設備や契約内容によって利用開始までに時間がかかる場合があります。
照明やカーテン、寝具など、初日から必要な物も準備しておきたいところです。
「鍵はあるけれど、お湯が使えない」「照明が付いていると思っていたら、自分で用意する必要があった」と慌てないよう、設備の範囲を確認しましょう。
急いでいても、室内と契約条件は確認
引っ越しを急ぐと、早く入れることを優先してしまうかもしれません。
それでも、室内の状態や毎月の費用、解約条件などの確認は大切です。
特に、次の点は押さえておきましょう。
- 室内の清掃や補修がどこまで完了しているか
- 備え付け設備に不具合がないか
- 入居までに対応する作業が残っていないか
- 家賃以外に必要な月額費用
- 契約期間や解約予告の期限
- 短期解約違約金などの特約
気になる箇所を直してもらう予定がある場合は、内容と対応時期を確認し、記録を残しておくと安心です。
今の住まいの解約日との調整も忘れずに
住み替えの場合は、新居に入る準備と同時に、旧居の解約条件も確認しましょう。
新居に早く入れるからといって、旧居の家賃がすぐに止まるとは限りません。解約予告期間によっては、一定期間、両方の家賃が必要になります。
反対に、旧居の退去日を先に確定すると、新居の契約手続きが予定どおり進まなかった場合に困ることがあります。
双方の予定を確認しながら、無理のない日程を組むことが大切です。
「即入居可」は、具体的な日付を相談するところから
「即入居可」は、早い入居を希望する方にとって探す際の目安になります。ただし、実際に住み始められる日は、審査・契約・支払い・鍵の受け取りなどの状況によって変わります。
希望日を早めに伝え、必要な準備を確認しておきましょう。
入居までの手続きと、生活を始めるための準備を並行して進めることが、新生活のスムーズなスタートにつながります。

