52.新居の鍵を受け取ったら?最初に確認しておきたいこと
新居の鍵を受け取ると、「いよいよ新生活が始まる!」と実感が湧いてきますよね。
引っ越し当日は荷物の搬入や片づけで忙しくなりますが、その前に済ませておきたいのが、鍵の確認です。
受け取った本数や使える場所、施錠・解錠の状態を確認しておくと、入居後の困りごとを防ぎやすくなります。
今回は、賃貸住宅の鍵を受け取ったときに確認したいポイントから、保管方法や紛失時の対応までをご紹介します。
まずは鍵の本数と種類を確認しましょう
鍵を受け取ったら、案内された本数と実際の本数が合っているか確認しましょう。鍵の受領書などがある場合は、記載内容も見ておきます。
物件によっては、住戸の玄関以外にも鍵やカードが渡されることがあります。
例えば、次のようなものです。
- 住戸の玄関の鍵
- 共用玄関のオートロック用キー
- カードキーやタグキー
- 宅配ボックス用のカード
- 駐輪場やトランクルームなどの鍵
一つの鍵で複数の場所を開けられる物件もあれば、それぞれ別の鍵が必要な物件もあります。
見慣れない鍵があったら、「これはどこで使うものですか?」と受け取り時に聞いておきましょう。
受け取った鍵は、一本ずつ動作を確認
複数の鍵を受け取った場合は、普段使う予定の一本だけでなく、すべての鍵で施錠・解錠できるかを確認しておくと安心です。
予備の鍵を使おうとしたときに、初めて不具合に気づく可能性もあります。
確認するときは、次のような点を見てみましょう。
- 鍵が無理なく差し込めるか
- 引っかかりなく回せるか
- 鍵をスムーズに抜けるか
- 扉を閉めた状態で施錠・解錠できるか
- 室内側のつまみでも正常に操作できるか
- 上下に錠がある場合、両方とも使えるか
鍵が回りにくい場合も、強い力で回したり、無理に抜いたりしないようにしましょう。
また、自己判断で油や潤滑剤を鍵穴に入れると、不具合につながることがあります。気になる点があれば管理会社へ連絡し、対応を確認してください。
共用玄関や付属設備でも使えるかチェック
住戸の玄関で使えても、共用玄関などでは別の確認が必要な場合があります。
オートロック用のキーやカードを受け取ったら、担当者の案内に従って、解錠方法を確認しましょう。
宅配ボックスや駐輪場なども、入居者登録や初期設定が必要な場合があります。鍵を持っているだけで使い始められるとは限らないため、利用手順を確認しておくとスムーズです。
郵便受けがダイヤル式の場合は、番号に加えて、回す方向や順番も確認しておきましょう。
電子錠は、使い方と困ったときの対応を確認
カードや暗証番号、スマートフォンなどで解錠する電子錠の場合は、通常の操作に加えて、電池切れや機器の不具合への対応も確認しましょう。
確認したいのは、次のような内容です。
- 施錠・解錠の方法
- 自動で施錠される条件とタイミング
- 電池切れの通知方法
- 電池交換の担当者や費用の扱い
- スマートフォンが使えない場合の解錠方法
- 緊急時の連絡先
- 暗証番号や利用者情報の設定・変更方法
機種によって仕組みが異なるため、「以前の家と同じだろう」と考えず、取扱説明書を確認しましょう。
動作確認中も、鍵やカード、スマートフォンを室内に置いたまま外へ出ないように注意してください。
鍵交換について、説明内容を確認しましょう
契約時に鍵交換について説明を受けている場合は、交換の実施状況や対象箇所を確認しておきましょう。
鍵交換といっても、住戸の玄関のどの部分が対象なのか、電子錠の情報更新などを行うのかは、物件や契約によって異なります。
「新品に見えるか」「鍵がきれいか」だけでは判断できないため、疑問があれば担当者へ質問しましょう。
鍵交換費用を支払っている場合は、契約書や費用明細の説明と一致しているかを確認しておくことも大切です。
合鍵を作る前に、管理会社へ確認
家族用や予備用に、合鍵を追加したいと考える方もいるでしょう。
ただし、合鍵の作製には事前の承諾が必要だったり、指定の窓口で申し込む必要があったりする場合があります。カードキーやタグキーは、追加登録が必要になることもあります。
作る前に、次の点を確認しましょう。
- 合鍵や追加キーを作ってよいか
- 申し込み先と費用
- 受け取りまでにかかる期間
- 追加した鍵の退去時の扱い
入居時に渡された鍵と、自分で追加した鍵を区別して管理しておくと、退去時にも確認しやすくなります。
鍵には、住所や部屋番号を付けない工夫を
鍵をなくしたときに備えて、キーホルダーに住所や部屋番号を書いておこうと考えるかもしれません。
しかし、鍵と住まいを結び付ける情報を一緒にしておくと、紛失時のリスクが高まります。
家族で鍵を区別したい場合は、住所ではなく、色や目印で見分ける方法を考えてみましょう。
また、鍵の形状や刻印された番号が写った写真を、SNSなどに掲載しないことも大切です。兵庫県警察は、鍵番号などの情報をもとに合鍵が作られた侵入事例について注意を呼びかけています。
予備の鍵を、玄関の近くに隠さない
「締め出されたときのために」と、郵便受けや植木鉢の下などへ予備の鍵を置くのは避けましょう。
自分では目立たない場所だと思っていても、第三者に見つかる可能性があります。
予備の鍵は、住まいの外へ隠すのではなく、安全に管理できる方法を家族で考えましょう。使う予定が少ない鍵も、保管場所と本数を把握しておくことが大切です。
紛失時の連絡先は、入居時に控えておく
鍵をなくしたり、室内に置いたまま締め出されたりすると、焦ってしまいがちです。
そのときに連絡先を探さずに済むよう、入居時に管理会社や契約している入居者サポートの窓口を確認しておきましょう。
通常の問い合わせ先と、夜間・休日の連絡先が異なる場合もあります。
スマートフォンに登録するだけでなく、端末が使えない場合にも確認できる方法を用意しておくと安心です。ただし、暗証番号などの解錠情報は、連絡先とは分けて慎重に管理してください。
なお、管理会社に連絡すれば必ず予備の鍵を借りられるとは限りません。解錠の手配方法や本人確認、費用の扱いを事前に聞いておきましょう。
鍵をなくしたら、まず管理会社へ相談
鍵の紛失に気づいたら、落ち着いて手元や直前に立ち寄った場所を確認し、管理会社などの所定の窓口へ連絡しましょう。屋外でなくした場合は、警察への遺失届も検討してください。
家に入れた場合でも、紛失した鍵が使える状態であることは変わりません。防犯上の対応や鍵交換の必要性について、管理会社へ相談することが大切です。
また、急いで検索した鍵開け業者に依頼し、広告で見た金額より高い料金を請求されるトラブルもあります。国民生活センターは、賃貸住宅では、まず貸主や管理会社に故障・紛失時の対応を確認するよう勧めています。
業者への依頼が必要な場合も、作業前に内容や総額、出張料、キャンセル料などを確認しましょう。
退去時に困らないよう、受け取りから記録を
鍵は、入居するときだけでなく、退去時にも確認が必要です。
受け取った本数や種類、追加した鍵の有無を記録しておくと、返却時の行き違いを防ぎやすくなります。
退去が決まったら、玄関の鍵だけでなく、カードキー、タグキー、付属設備の鍵などもまとめて確認しましょう。返却する範囲や方法は、契約内容と管理会社の案内に従ってください。
鍵の受け取り時に使えるチェックリスト
新居の鍵を受け取ったら、次の項目を確認してみましょう。
- 受け取った本数と書類の記載が合っている
- それぞれの鍵を使う場所がわかる
- すべての鍵で施錠・解錠を確認した
- 電子錠などの操作方法を確認した
- 鍵交換について説明内容を確認した
- 合鍵の作製ルールを確認した
- 予備の鍵の保管方法を決めた
- 紛失・故障時の連絡先を控えた
小さな確認で、新生活をスムーズに
新居の鍵を受け取ったら、まずは本数・使う場所・動作状態を確認しましょう。併せて、合鍵のルールや緊急時の連絡先を把握しておくと、入居後の困りごとに対応しやすくなります。
鍵は毎日使い、住まいを守る大切なものです。新生活のスタートに、使い方と管理方法を見直してみてはいかがでしょうか。

