45.間取り図の「PS」「MB」って何?見慣れない記号の読み方
お部屋探しで間取り図を見ていると、「PS」「MB」「CL」などのアルファベットが目に入ることはありませんか?
「小さな収納かな?」「何かの設備があるのかな?」と、意味がわからないまま見過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。
こうした表記は、配管を通す場所や収納、設備などを示しています。意味を知っておくと、部屋の配置や使えるスペースをイメージしやすくなります。
今回は、間取り図で見かける「PS」「MB」を中心に、お部屋探しに役立つ略語の読み方をご紹介します。
「PS」は配管を通すためのスペース
「PS」は、一般的に「パイプスペース」を意味します。給排水管など、建物に必要な配管を通すための空間です。
マンションやアパートの間取り図では、キッチンや浴室、トイレなどの水まわり付近に記載されていることがあります。
図面上では小さな四角で描かれているため、収納と間違えやすいのですが、荷物をしまうための場所ではありません。壁で囲われていたり、設備の点検用の扉が設けられていたりします。
内見では、間取り図のPSが実際にどの部分に当たるのかを確認してみましょう。壁の出っ張りがある場合は、家具の配置を考えるときにも役立ちます。
「MB」はメーターを収める場所
「MB」は「メーターボックス」を意味します。電気・ガス・水道などのメーター類を収めるための場所で、設置される設備は建物によって異なります。
集合住宅では、玄関の横や共用廊下側に見られます。扉が付いていると収納のように見えることもありますが、私物を置くためのスペースではありません。
メーターの確認や設備の点検・交換に使う場所なので、荷物を入れたり、扉の前を物でふさいだりしないようにしましょう。
また、図面によっては「MB・PS」「MBPS」など、メーターと配管のスペースをまとめて表記している場合もあります。
「小さな四角=収納」とは限りません
間取り図を見るときに気をつけたいのが、四角く区切られた場所をすべて収納だと思い込まないことです。
例えば、玄関の近くに小さな区画が二つあっても、一方は靴箱、もう一方はメーターボックスという場合があります。
収納の量を確認するときは、区画の数だけで判断せず、「何と書かれているか」「何に使う場所か」を確認することが大切です。
図面の文字が小さくて読めない場合や、表記のない区画がある場合は、不動産会社に確認してみましょう。
ほかにもある、間取り図のアルファベット
PSとMB以外にも、間取り図にはさまざまな略語が登場します。よく見かける表記を知っておくと、物件を比較するときに便利です。
| 表記 | 一般的な意味 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| CL | クローゼット | 幅や奥行き、棚・ハンガーパイプの位置 |
| WIC | ウォークインクローゼット | 中に入って使える広さや、収納の配置 |
| SIC | シューズインクローゼット | 靴以外に置きたい物が収まるか |
| SB | シューズボックス | 靴を収納できる量や棚の高さ |
| R | 冷蔵庫置き場を示す場合がある | 幅・奥行き、放熱に必要な余裕、扉の開く方向 |
| W・洗 | 洗濯機置き場を示す場合がある | 防水パン、蛇口、排水口の位置 |
| AC | エアコン本体や設置位置などを示す場合がある | 実際に設置済みか、設備として付属するか |
| UB | ユニットバス | 浴室内の設備や、トイレとの配置 |
略語の使い方は、図面の作成元によって異なることがあります。表記だけで設備の有無や細かな仕様まで判断せず、図面の凡例や物件情報も併せて確認しましょう。
「UB」は、お風呂とトイレが一緒という意味?
「ユニットバス」と聞くと、浴槽と洗面台、トイレが一つの空間にあるタイプを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
しかし、ユニットバスは、浴室の床・壁・天井などの部材を現場で組み立てる浴室を指す言葉です。「UB」と書かれているだけで、お風呂とトイレが同じ空間にあるとは限りません。
浴槽・洗面台・トイレが一室にまとまっているものは、「3点ユニット」と呼ばれます。
間取り図では、UBの文字だけでなく、浴槽や便器の記号、浴室とトイレの間の壁や扉も確認しましょう。
扉の開く方向にも注目しましょう
間取り図は、文字だけでなく線の描き方にも情報があります。
例えば、開き戸は、扉の動く範囲を円弧で表していることがあります。その範囲に家具を置くと、扉を十分に開けられない可能性があります。
収納の前にベッドを置いたらクローゼットが開けにくい、室内の扉と家具がぶつかる、といったことを避けるためにも、扉の位置と開く方向を確認しておきましょう。
引き戸の場合も、開口部の近くに物を置くと出入りしにくくなります。家具を置く場所だけでなく、人が通るスペースまで考えることがポイントです。
間取り図で気になった場所は、内見で確かめる
間取り図の意味がわかると、暮らしを想像しやすくなります。ただし、図面だけではわからないこともあります。
収納なら内部の棚や奥行き、冷蔵庫置き場なら周囲の壁との距離、洗濯機置き場なら蛇口の高さなど、現地で確認したい点はさまざまです。
内見時には、次のような点を見ておくとよいでしょう。
- 収納だと思っていた場所が、実際に収納として使えるか
- 柱や壁の出っ張りが、家具の配置に影響しないか
- 収納や室内の扉を開けるためのスペースがあるか
- 冷蔵庫や洗濯機を設置できる寸法か
- 図面に記載された設備が、実際にどのような状態か
気になる場所を間取り図にメモしておけば、内見での確認漏れを減らせます。
記号の意味を知ると、部屋探しがもっとわかりやすく
間取り図にある「PS」は配管のためのスペース、「MB」はメーター類を収める場所です。どちらも建物に必要な設備のための空間で、収納とは用途が異なります。
略語の意味を知っておくと、収納や設備の位置を読み取りやすくなり、新生活のイメージも具体的になります。
気になる表記があったときは、そのままにせず確認してみましょう。間取り図と実際のお部屋を見比べることが、自分に合った住まい選びにつながります。

