46.同じ広さでも住み心地が違う?部屋の「形」に注目!!
お部屋探しでは、家賃や立地に加えて、「何帖あるか」「何㎡あるか」をチェックする方が多いのではないでしょうか。
もちろん広さは大切ですが、同じ帖数の部屋でも、家具の置きやすさや生活のしやすさが同じとは限りません。その違いを生む要素の一つが、部屋の「形」です。
正方形に近い部屋、細長い部屋、柱の出っ張りがある部屋。それぞれに特徴があり、置きたい家具や暮らし方との相性によって使いやすさが変わります。
今回は、広さの数字だけではわかりにくい、部屋の形を見るときのポイントをご紹介します。
広さと一緒に「幅」と「奥行き」を見てみましょう
間取り図に「洋室6帖」と書かれていても、それだけでは部屋の縦横の寸法まではわかりません。
例えば、正方形に近い6帖の部屋と細長い6帖の部屋では、ベッドと机を置いたときの配置が変わります。
細長い部屋では、ベッドを壁に沿って置くと、残った幅に机や通路が収まるかを確認する必要があります。一方、正方形に近い部屋でも、扉や窓の位置によっては、大きな家具を置ける壁が少ないことがあります。
「6帖なら大丈夫」と判断する前に、置きたい家具の寸法と、部屋の幅・奥行きを照らし合わせることが大切です。
正方形に近い部屋は、家具同士の距離がポイント
正方形に近い部屋では、ベッドや机、ソファなどを複数の壁に分けて配置する方法が考えられます。
ただし、それぞれの家具が収まっても、中央に十分な通路が残るとは限りません。向かい合わせに家具を置く場合は、家具同士の間にどのくらい余裕があるかを確認しましょう。
例えば、机の前には椅子を引くための空間が必要です。収納家具の前には、扉や引き出しを開けて使うための空間も必要になります。
家具本体の大きさに加え、「使うときに必要な場所」まで考えると、入居後の配置に困りにくくなります。
細長い部屋は、過ごす場所を分けて考える
細長い部屋では、入口側を食事や作業のスペース、奥側をくつろぐ場所にするなど、長さを生かした配置が考えられます。
家具の向きや置き方によって、空間に区切りをつけやすい場合もあります。ただし、部屋を横切るように大きな家具を置くと、奥へ進む通路を狭めてしまうことがあります。
特に、奥にバルコニーへの出入口がある場合は、洗濯物を持って移動することも想像してみましょう。
見た目がすっきり収まっているかだけでなく、入口から部屋の奥まで無理なく歩けるかが確認のポイントです。
柱や壁の出っ張りは、家具の置き方に影響します
間取り図では小さく見える柱や壁の出っ張りも、家具の配置を考えるときには気になることがあります。
例えば、壁の長さは十分にあっても、途中に柱があることで、ベッドや収納家具を壁にぴったり寄せられない場合があります。家具の後ろや横に隙間ができ、想定していた配置が難しくなることもあります。
内見では、部屋全体の幅だけでなく、柱と柱の間や、出っ張りから壁までの寸法も測っておきましょう。
一方で、くぼんだ部分に机や棚が収まるなど、形を生かせる場合もあります。出っ張りがあるという理由だけで判断せず、置きたい家具と合うかを見てみることが大切です。
L字形の部屋は、二つの空間として考えてみる
L字形など、途中で折れ曲がる形の部屋は、使い方をイメージしにくいかもしれません。
そのような場合は、一つの大きな部屋として見るだけでなく、二つのスペースに分けて考えてみましょう。
例えば、一方を食事や作業の場所、もう一方をくつろぐ場所にする配置が考えられます。入口から見えにくい部分を、寝る場所として使いたい方もいるでしょう。
ただし、曲がり角の付近に家具を置くと、移動しにくくなる場合があります。奥のスペースへ出入りする経路や、窓・収納への行き来を含めて確認しましょう。
それぞれの部分の幅と奥行きを測ると、どの家具をどこに置けるか考えやすくなります。
「何もない壁」がどれくらいあるかも大切
部屋の形を見るときは、床の輪郭だけでなく、壁に何があるかにも注目しましょう。
窓や扉、収納の出入口が多い部屋では、家具を置ける壁面が限られることがあります。
例えば、四方の壁にそれぞれ玄関側の扉、クローゼット、窓、バルコニーへの出入口があると、背の高い収納家具を置く場所に迷うかもしれません。
内見では、次のような点を確認してみてください。
- 家具を置きたい壁に、窓や扉がないか
- クローゼットの扉を開ける場所が確保できるか
- 家具でコンセントやスイッチをふさがないか
- エアコンの風やカーテンの開閉に影響しないか
- バルコニーへの出入口を確保できるか
「壁があるから置ける」と考える前に、その壁の周囲も見ておくことが大切です。
家具は「置く」「使う」「通る」の三つで確認
家具の配置を考えるときは、次の三つを分けて確認すると整理しやすくなります。
一つ目は、家具を置くためのスペースです。
ベッドや机など、本体の幅・奥行きが収まるかを確認します。
二つ目は、家具を使うためのスペースです。
椅子を引く、引き出しを開ける、収納から物を取り出すなどの動作ができるかを考えます。
三つ目は、人が通るためのスペースです。
入口からベッド、収納、窓まで、普段の生活で移動する経路が確保できるかを見ます。
例えば、ベッドとチェストが並んで収まっても、チェストの引き出しを開けられなければ使いにくくなります。机と椅子が置けても、椅子に座るたびに通路をふさいでしまう配置は、暮らし方によって不便に感じるでしょう。
床に家具が収まるかだけでなく、その場所で行う動作まで想像してみましょう。
内見前に、持っていく家具を決めておく
部屋の形との相性を確かめるには、新居で使いたい家具の寸法を把握しておくと便利です。
まずは、ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、机など、大きな物からリストにしてみましょう。幅・奥行き・高さを控え、内見時に持っていきます。
まだ家具を購入していない場合も、「シングルベッドを置きたい」「二人で使える食卓がほしい」など、希望を整理しておくだけで見るべき場所が明確になります。購入する商品が決まったら、その商品の実寸で改めて確認しましょう。
間取り図に家具を書き込む方法も役立ちます。ただし、図面を見た目だけで測ると実際の寸法とずれることがあるため、配置の最終確認は現地の採寸をもとに行いましょう。
空室では、家具を置いた後の暮らしを想像してみましょう
家具のない部屋は床全体が見えるため、広く感じることがあります。
内見時には、空いている床を眺めるだけでなく、「ここにベッドを置いたら、どこを歩くか」「この場所に机を置いたら、椅子を引けるか」と、一つずつ想像してみましょう。
朝起きて収納から服を取り出す、洗濯物を持って窓へ向かう、買い物袋を持って部屋に入るなど、日常の動きを思い浮かべるのもおすすめです。
一人暮らしなら自分の動き、二人以上で住む場合は、同時に人が動く場面まで考えると、使いやすさを判断しやすくなります。
自分の暮らしに合う「形」を探しましょう
正方形、長方形、L字形など、部屋にはさまざまな形があります。どの形が使いやすいかは、家具の大きさや数、室内での過ごし方によって変わります。
広さの数字に加えて、部屋の幅と奥行き、柱の位置、窓や扉、通路まで確認すると、入居後の暮らしを具体的にイメージできます。
お部屋探しの際は、「何帖あるか」と一緒に、「この形で自分はどう暮らすか」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

