53.「管理費」と「共益費」って何?家賃と一緒に確認したい費用
お部屋探しで物件情報を見ていると、家賃の下に「管理費5,000円」「共益費3,000円」などと書かれていることがあります。
「家賃とは別に払うの?」「管理費と共益費はどう違うの?」と疑問に感じたことはありませんか?
毎月の住居費を考えるときは、家賃だけでなく、こうした費用も含めて確認することが大切です。
今回は、賃貸住宅の管理費・共益費の基本と、物件を比較するときのポイントをご紹介します。
管理費・共益費は、建物の維持管理などに関わる費用
管理費や共益費は、建物や共用部分の維持管理などに関わる費用です。
共用部分とは、廊下や階段、エントランスなど、入居者が共同で使う場所を指します。
例えば、次のような管理に関わります。
- 共用廊下や階段の清掃
- 共用部分の照明にかかる電気代
- エレベーターなどの設備の保守・点検
- 共用部分の維持管理
具体的に何を含むかは、物件や契約によって異なります。「共益費を払っているから、室内で使う電気や水道も含まれる」というわけではないので、費用の範囲を確認しましょう。
管理費と共益費には、どんな違いがある?
不動産広告の表示ルールでは、管理費は建物の事務処理や共用部分の維持・管理に必要な費用、共益費は共用部分の電気・水道・清掃などに必要な費用として整理されています。
ただし、実際の賃貸物件では、名称の使い分けが明確でない場合もあります。
「管理費と書かれているから、このサービスが必ず付いている」と考えず、契約上の内容を確認することが大切です。
家賃だけでなく、毎月の合計額で比較しましょう
物件を比較するときに気をつけたいのが、家賃の数字だけを見て判断しないことです。
例えば、次の二つの物件があったとします。
| 物件A | 物件B | |
|---|---|---|
| 家賃 | 65,000円 | 68,000円 |
| 管理費・共益費 | 7,000円 | 3,000円 |
| 合計 | 72,000円 | 71,000円 |
家賃は物件Aのほうが安いものの、管理費・共益費を含めると、物件Bのほうが月々の支払額は低くなります。
さらに、駐車場代や駐輪場代、月額のサポート料金などが別にかかる物件もあります。自分に必要な費用を加えて比較しましょう。
※上記の金額は説明のための例です。
「管理費なし」でも、管理状況を確認
管理費や共益費が別途設定されていない物件もあります。
ただし、「管理費なし」という表示だけで、建物が管理されていないと判断することはできません。家賃に維持管理の費用が含まれている場合もあります。
反対に、管理費が高ければ、必ず自分の希望どおりの管理が行われているとも限りません。
内見では、共用部分の様子にも目を向けてみましょう。
- 廊下や階段が清掃されているか
- 共用灯に球切れがないか
- 通路に物が置かれていないか
- 設備の不具合に関する連絡先がわかるか
費用の金額と、実際の管理状況の両方を見ることが大切です。
「使わない設備があるから払わなくてよい」とは限らない
「1階に住むのでエレベーターは使わない」「共用設備をあまり利用しない」という場合もあるでしょう。
しかし、管理費・共益費は、設備を使った回数に応じて支払う利用料とは異なります。
契約で定められた費用について、個人の利用頻度だけを理由に支払いを省くことは避けましょう。費用の内容や負担について疑問がある場合は、契約前に説明を求めることが大切です。
契約前には、見積書の内訳を確認
毎月の支払額を把握するには、物件広告だけでなく、見積書や契約書の確認も必要です。
次の項目を整理しておきましょう。
- 家賃はいくらか
- 管理費・共益費は別途必要か
- そのほかに毎月支払う費用があるか
- 水道代やインターネット料金などが含まれているか
- 入居月の費用は、どのように計算されるか
また、敷金・礼金などが「1か月分」と表示されている場合も、何を基準に計算するのかを確認しましょう。
「毎月支払う費用」と「契約時だけ支払う費用」を分けると、見積書がわかりやすくなります。
費用と暮らしやすさを、一緒に考えましょう
管理費・共益費は、家賃と併せて確認したい住居費の一つです。
物件を選ぶときは、名称や金額だけで判断せず、毎月の総額と建物の管理状況を見比べましょう。
長く無理なく暮らせる住まいを見つけるために、家賃の下にある費用の欄にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

